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看護師が Medical Cybersecurity を考え直させてくれた

臨床の看護師と Medical Cybersecurity のプロジェクトについて話した経験から、エンジニアが医療現場、臨床フロー、実際の需求を理解する必要性を考え直した記録。

看護師が Medical Cybersecurity を考え直させてくれた

もし数か月前だったら、自分はかなり自信を持ってこう言っていたかもしれない。

「良い Medical Cybersecurity のプロジェクトを思いついた。」

当時の自分は、病院の vital sign data が改ざんされたり、医療機器が攻撃されたりすれば、患者の安全に直接影響する可能性があると考えていた。

そこで自分は考え始めた。

AI と異常検知技術を使って、医療従事者が不合理な vital sign data を見つける手助けはできないだろうか。

誤ったデータが医療システムに入ることを防ぐ仕組みは作れないだろうか。

当時の自分は、この考えには価値があると思っていた。

実際に臨床の看護師と話し合うまでは。


自分が想像していた医療現場

最初、自分の考えはかなり単純だった。

自分の認識では:

  • 医療機器が vital signs を自動で測定する
  • データは自動的にシステムへ送られる
  • データが異常でも、システムが必ず気づくとは限らない
  • だから追加の AI 検証機制が必要になる

一見すると合理的に聞こえる。

少なくとも、プロジェクトを作る視点ではそうだった。

しかし問題は:

自分は看護師ではない。

臨床現場に本当にいたこともない。


最初に突きつけられた問い

その考えを看護師に持っていって話したとき。

相手の最初の反応は、称賛ではなかった。

その人は直接こう聞いた。

今の多くの vital sign 機器には、もともと異常警示機能があることを知っていますか。

その瞬間、自分は固まった。

自分がずっとエンジニアの視点で問題を見ていたことに気づいたからだ。

でも、その問題が本当に存在するのかを先に確認していなかった。


二つ目に突きつけられた問い

その後、自分はさらに聞いた。

もし誰かが誤ったデータを入力したらどうするのか。

もしアカウントが盗用されたらどうするのか。

もし vital sign data が改ざんされたらどうするのか。

これらの問題は確かに存在する。

しかし看護師はこうも提醒してくれた。

本当の臨床フローは、あなたが想像しているよりずっと複雑です。

ある患者の vital signs は機器から自動アップロードされる。

あるものは人の確認が必要になる。

ある数値に異常が出た場合、もともと再測定しなければならない。

そして、ある異常データは誤ったデータではなく、患者の本当の状態である可能性もある。

その時、自分はようやく気づいた。

エンジニアが見る「異常」は、臨床が見る「異常」と同じとは限らない。


最大の問題は技術ではなかった

その後、自分は少しずつ一つのことを理解した。

自分の最大の問題は、技術が足りないことではなかった。

解決策を考え始めるのが早すぎたことだった。

まだ問題を本当に理解していなかったのに。

多くの学生がプロジェクトを作るとき、自分も含めて、同じ間違いをしやすい。

ある現象を見る。

ある技術を思いつく。

そしてすぐにシステム設計を始める。

でも、その前に確認すべきことを忘れてしまう。

この問題は本当に存在するのか。

現場の人は本当にこの機能を必要としているのか。


目を覚まさせられることは、実は良いこと

正直に言えば、自分の考えを疑われると気分は良くない。

特に、多くの時間を使って資料を調べた後ならなおさらだ。

でも今振り返ると、直接問題を投げかけてくれた人たちには感謝している。

もしそうした議論がなければ。

自分はもっと多くの時間を使って、誰も必要としていないシステムを作っていたかもしれない。


今の自分が Medical Cybersecurity をどう見ているか

今でも、Medical Cybersecurity は非常に重要な領域だと思っている。

医療機器。 医療情報システム。 患者データ。 病院内ネットワーク。

これらはすべて、患者の安全と深く関わっている。

でも同時に、自分は理解し始めた。

本当の Medical Cybersecurity は、技術を研究することだけではない。

より重要なのは、医療現場を理解することだ。

現場を理解して初めて、どの問題が解決する価値のある問題なのか分かる。

そして、どの問題がエンジニアの想像に過ぎないのかも分かる。


結び

今回の経験で、自分が学んだ最も重要なことはこれだ。

技術は問題の出発点ではない。

問題そのものが出発点だ。

もし今後も Medical Cybersecurity 関連の研究を続ける機会があるなら。

まず医療を理解してから、資安を語りたい。

まず需求を理解してから、技術を語りたい。

どれほど優れたシステムでも、現場の本当の問題を解決していないなら意味がない。

それが、一人の看護師が自分に与えてくれた最大の啟發だった。